伊勢神宮・内宮(宇治橋と宇治橋鳥居)

DSC02694内宮の宇治橋の手前に観光案内所があり、地図ももらえます。
DSC02695 宇治橋と宇治橋鳥居
橋の両端にある鳥居はそれぞれ、手前は内宮の橋を渡り終わったところの鳥居は外宮の正宮の御正殿の棟柱をリサイクルしてつくられています。
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宇治橋は日本風の木造の反橋で長さは101.8mあります。
戦後、財政難などで20年ごとに行われている式年遷宮の時期が4年遅れた際にも、宇治橋の架け替えだけは多くの方々の努力により予定通りに行われたので、式年遷宮の4年前に行われるようになったそうです。
鳥居は正殿の棟柱をリサイクルするため、式年遷宮の後、正殿が解体されてから新しくなることになります。
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内宮、天照大御神、式年遷宮の簡単な説明があります。

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それでは宇治橋を渡ります、外宮は左側通行でしたが、内宮は右側通行です。
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川上に杭が見えます。これは「木除け杭」というもので、流木が橋脚に直接あたるのを防ぎ橋を守るためのものです。
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この時は渇水のため、橋の下には水がありませんが、通常は鯉が泳いでいたりします。
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こちらは川下です。
遠くに水が見えますが、橋の近くはまったく水が見えない状態でした。

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宇治橋を渡り終えたらそのまま右に向かうのが参拝の順路です。
ここから神苑に入ります。

伊勢神宮(外宮から神路通を通って月夜見宮へ)

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外宮の北御門参道を出て右に向かえば表参道に戻れますので、内宮に向かう方は右に向かって外宮前のバス停に向かいましょう。
ここでは、内宮に向かう前に、北御門参道を出てまっすぐに進み、月夜見宮に向かいます。
月夜見宮までは、ゆっくりと歩いて徒歩10分弱くらいでしょう。
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途中で伊勢市駅方面に向かう道路と別れていますが、月夜見宮に向かうには左側に道を進みます。
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月夜見宮まで300mの表示が出ています。

神路通(かみじどおり)

ここからは神路通という通りになり、夜、月夜見宮の神様が白馬に載って豊受大神宮のもとへ通う道とされ、夜はこの道を通るのを避け、現在も道路の真ん中を人が歩かないようにしている通りです。
神社の参道も真ん中も神様が通る道なので避けて歩きましょう。
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人通りの少ない静かな道です。
月夜見宮まで少しの間ですがこの道をゆっくりと歩いてみましょう。
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この道沿いの家には、「ここは神路通」と書いた札がかかっています。
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神路通のいわれについて書かれています。
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道沿いの家にはみな、「ここは神路通」の札がかかっています。
地域で大事にしていることがうかがえます。
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神路通の提灯と札がかかっている家も多くみられます。
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石柱の立った邸宅がありここを通った時には何の事かわかりませんでしたが、見過ごすわけにはいきません。
古今伝授の古今は古今和歌集のことで、古今和歌集の解釈を、口伝、切紙、抄物により秘伝として師から弟子に伝えたもののようで、
この石柱に書かれているのは、古今伝授の創始者である東常緑(とうつねより)を祖にして、学者や歌人などの才人を出した家柄ですという意味のことのようです。
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しめ縄も各家にかかっていますが、これはこの通りに限ったことではありません。
伊勢では、1年中しめ縄をかけておくそうで、多くの家や会社でしめ縄が見られます。
しめ縄は、以前は11月ごろから制作していたそうですが、しめ縄を製作する人が減ったため、今では1年中つくらないと間に合わないくらいだそうです。
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神路通を抜けると月夜見宮に到着です。
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はここを右折すると伊勢市駅に向かうので、月夜見宮参拝後に内宮に向かう時にはここを通って駅前まで戻ることにします。

外宮忌火屋殿 御厩 北御門参道

正宮、多賀宮、土宮、風宮の参拝を済ませたら、時間に余裕があれば帰り道は神楽殿の手前で左に曲がって忌火屋殿、御厩等を見て北御門参道から出てみましょう。
北御門参道を出てすぐに右に曲がれば、すぐに表参道の入り口に行けます。

更に余裕があれば北御門参道を出て直進すれば、神路通を通って宮外にある別宮の月夜見宮に行けます。

余談ですが、北御門参道を出てすぐにトイレがありますが、ペーパーは備え付けられていないので、持参していなければ中の自販機で購入する必要があります。

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こちらは「忌火屋殿」
禊をした神職の方たちが、木を擦り合わせて火を起こし、上御井神社(一般の立ち入りはできません)の井戸で自分の影が水に映らないようにして組み上げた水を使い、神饌(神様のお供物を)作る場所だそうです。
神饌を運ぶ儀式が1500年前から伊勢湾台風の被害にあった時も1日も欠かさず毎日毎日続けられているというのはすごいことだと思いました。

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御厩〈みうまや〉
神馬(しんめ)が2頭飼育されている場所ですがこの時はいませんでした。
神馬は、毎月1日、11日、21日の3度、菊花紋章の馬衣をつけて神前に見参するそうです。

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北御門参道から出た所で振り返ってみました。
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夜間参拝禁止時間が表示されています。

外宮別宮-風宮

土の宮の次に参拝する風宮は、先ほどから多賀宮と土宮に向かう途中で近くを通り過ぎてきたので探すまでもありませんが、土宮参拝後に後ろを振り向くと左前方に見えます。

DSC02594風宮は風の神様で、風と雨の順調をお祈りする農業に関する神様ですが、元寇の際に2度の神風を起こしたのが風宮とされ、以降は護国の祈願対象となっています。
また伊勢湾台風で神宮の参道の木々がなぎ倒された際も、神宮では倒木のために風宮の茅葺屋根のみが壊れたそうで、自らが受け入れ他の社を守られたといういわれもあるお宮だそうです。

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風の宮
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お宮のすぐ隣には、正宮や他の別宮と同様に式年遷宮の御敷地があり、ここにも小さな祠があります。

次は土宮の左手にある小道を通って下御井神社に行ってみます。

外宮別宮‐土の宮

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多賀宮の次は土宮に行きます。
多賀宮に行くときに上った階段を降りると正面に土宮が見えてきます。
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土宮の社殿は他の別宮と同じつくりですが、他の別宮が南面するのに土宮だけが東面しているそうで、
遷宮の際の御敷地も他の別宮と違い南北に並ぶ形になっています。

多賀宮にはなかった鳥居があります。(外宮の多賀宮と内宮の荒祭宮は鳥居がありません。)
祀られているのは外宮宮域の山田の原の神様で、川の氾濫を治める治水、堤防守護の神様だそうです。

伊勢神宮ホームページによれば

遷宮のための古殿地は通常は東西に並ぶが、土宮は南北に近い。これについては南面に建てれば正宮を後にするとか、地勢の便宜上の理由に拠るとか、古来種々論じられてきましたが、詳らかにしません。但し、理由の如何にかかわらず、東向きにご鎮座するということは外宮ご鎮座以前に遡り、古態を残したものといえるでしょう。

ということです。

土宮の左手の道を進むと、外宮所管社の下御井神社がありますが、その前に参拝順序通り先に風宮に参拝します。