伊勢神宮（外宮、内宮の参拝）

御正宮は感謝をする場所ですので、個人的なお願いは荒祭宮でするようにしましょう。

御正宮の参拝をした後に、帰り道という札に沿って進むと荒祭宮への案内があります。

途中に大木があります、なかなかお目にかかれない大木ですが皆が触っていくので根元の部分は皮が剥がれています。

荒祭宮に向かう途中に御稲御倉（みしねのみくら）と外幣殿（げへいでん）が見えてきます。

御稲御倉（みしねのみくら）

伊勢神宮の神田で行われる新米の稲刈り儀式「抜穂祭」（ぬいほさい）が行われた後、神田では本格的な稲刈りが始まります。新しい穂は乾燥させた後に、この「御稲御倉」に納められ、「神嘗祭」（かんなめさい：その年の初穂を天照大御神に奉納する儀式）に続く一年間のお祭りの飯、餅、神酒などに充てられます。

伊勢神宮の正宮の神明造は、他の神社では同じ作りにすることを憚っているため、「唯一神明造」（ゆいいつしんめいづくり）と呼ばれます。御稲御倉は唯一神明造の原型にもっとも近いものと言われ、一般の参拝者が唯一神明造を見られるのはここだけということです。

外幣殿（げへいでん）

古神宝類が納められているそうです。
神宝は神様のための調度品などで、遷宮の際に新たなものに取り換えられるそうです。
「古神宝」は式年遷宮の際に殿内から取り下げられたものだと思いますが、伊勢神宮では可燃のものは燃やされ、そうでないものは埋められていたと聞いています。

外幣殿を通り過ぎ、ここから少し進むと石段の下りの先に荒祭宮が見えてきます。

荒祭宮（あらまつりのみや）

外宮では多賀宮が豊受大神の荒御魂をまつっていますが、内宮では荒祭宮に天照大神の荒御魂を祭っています。
個人的なお願いはこちらでしましょう。
この日はとても混んでいて、とても暑かったので体調を考慮して並ぶことはしませんでした。
ここまで来てお願いせずに帰るのはちょっと…と言う方は観光シーズンには長時間並ぶ覚悟をしておきましょう。

荒魂（あらたま）を祭る宮で荒祭宮。荒魂とは、神の荒々しい側面のことを言い、その反対の言葉として和魂（にきたま）という言葉があります。神の怒りを鎮め、荒魂を和魂に変えるために、神に供物を捧げて儀式や祭りを行ってきた歴史があります。

荒祭宮への階段途中に、堂々たる大木が聳え立っています。こんなところにも伊勢の歴史を感じます。

こちらは「コーラルリーフダイビング」のエリア。頭上にも海の景色が広がる、まさしくダイビング気分を味わえるエリアです。

こちら「アカハチハゼ」というハゼの一種。底砂を口いっぱいに頬張り、砂の中にいる有機物や小動物を濾し取って、不要な砂などをエラからズバババーッと出す、面白い餌の取り方をします。

主に熱帯地方の浅い海に棲息するスズメダイは、名前にタイとはあるものの、スズキの仲間。鮮やかな色をしたものが多いらしく、観賞魚として良く飼育されるそうです。

こちらは「ヤエヤマギンポ」というスズキの仲間。コケを食べるので、水槽内をきれいにお掃除してくれます。
今までに飼っていたこともある魚ですが、これは飼っていたものとは比較にならないほど大きかった、小さい頃は穏やかでも大きくなると気が荒くなると言われていますが、ここのヤエヤマさんは特にそういったそぶりは見らず、気ままに過ごしているようでした。

ヤエヤマギンポさん、正面からだとこんな愛らしい顔をしています。この大きな口で石に生えたコケをあぐっあぐっと食べてしまいます。

こちらは「アオリイカ」の赤ちゃん。夏場だけの展示で、水族館前の海で直接採集してくるようです。泳ぐ姿はとてもキレイです。

動画もご覧ください。

こちらは「古代の海」エリア。
写真はあまりにもよくわからないのでよく見たい方は詳しいサイトがありますのでそちらをご覧ください。
「ポリプテルスエンドリケリー」という、熱帯アフリカに棲息する淡水魚。ポリプテルスという種は約４億年前に現れ、姿形をあまり変えずに現代まで生き残っているため、「古代魚の生き残り」と呼ばれているそうです。

アリゲーターガーという北アメリカ最大の淡水魚。魚なのでもちろんエラ呼吸も行いますが、浮き袋による空気呼吸もできるという特徴があります。アリゲーターガーの棲む水域に含まれる酸素が少ないため、空気呼吸もすることで酸欠を防いでいるのだそう。

チョウザメがわんさかいる水槽です。チョウザメの卵から作られるのが世界三大珍味の一つであるキャビアです。キャビアを作るために、日本でもこのチョウザメの養殖がおこなわれているようです。

この大きなサメのような形をした魚は「シロワニ」と呼ばれるサメの一種。見かけによらず性格は大人しく、人を襲うことはないとされています。

サメには子宮が２つあり、それぞれの中で卵が孵化しますが、生き残るために共食いが始まり、結果として生き残るのはそれぞれの子宮で一匹ずつ……性格は大人しいと言っても、そんな話を聞くとちょっと怖いですね。

歯は前歯も奥歯も全て牙のような形をしていて、口は常に半開き。それで性格は大人しいと言われても、俄かには信じられません。

左側に見えるのは真珠島で、連なる青灰色の屋根の建物は御木本幸吉記念館。鳥羽のうどん屋に生まれて、96歳で没するまでの生涯と業績が展示されている記念館です。

鳥羽駅に到着。駅にコンビニも入っているので、いざという時安心です。

伊勢名物の「赤福」はどこに行っても出会えます。しかし消費期限が2日間（夏季）しかないという、お土産に買うにはちょっと考えてしまう伊勢名物です。

鳥羽駅からの眺め。駅から海が見えます。

この鳥居は「金刀比羅宮（こんぴらぐう）　鳥羽分社」のもの。海の守護神として知られる金刀比羅宮の分社が全国に6か所あり、その内の一つがこの鳥羽にあります。

本日宿泊する宿の看板が少し離れた所から見えたので、看板の写真を一枚。海が近く、潮風を受けるので、看板が錆びてしまっているようでした。

ホテル「和光」さんに着く直前、かなりの急坂を登り、最後の体力を使い果たしました。駅から近いというだけで、坂道は計算していなかった……。

ふー、ようやく宿に到着ですか。バッグの中は暑かったですよ。

部屋はクーラーが効いていて快適ですね。

どれどれ、私も一休みさせてもらいますよ。

コキュコキュ……。冷房が効いた部屋で熱いお茶を飲む、贅沢ですねぇ。

外の景色はどうなんでしょうか。ちょっと見てきましょう。とててて。

わあー。うみだー。

窓越しに潮の香りがしますよ。

宿の部屋から一枚。右に見えるパールビルにもお土産屋さんや飲食店が入っています。

私もお忘れなく。葉っぱがあるので頂戴します。もっしゃもっしゃ。

もっしゃもっしゃ。

今日も一日お疲れさまでした。明日は水族館でキュッルキュルーーー。

神楽殿を過ぎて少し進むと御正宮と御贄調舎が見えてきます。
こちらが西御敷地の新しい御正宮です。

完成していますがこの時点ではまだ遷宮の前なので、参拝はこの先の御正宮に参拝します。

 

御贄調舎

御正宮御正宮の正面に位置するのが御贄調舎です。

ここで刀を使ってアワビを調理する儀式がおこなわれるのは良くニュースなどで報道されているのでご存知の方も多いと思います。

天照大神に食事をお供えする前に外宮の豊受大神をお招きし、神饌の代表であるアワビの調理をする儀式が行われます。

こちらが20年前に建てられた御贄調舎。

この先の階段を昇ると御正宮です。

御正宮の写真撮影は、ご正宮の石段の下までしかしてはいけません。

式年この日は遷宮間近でお盆の連休ということもあり混んでいます。

石段石段の下からズーム撮影をしてみると屋根は傷んでいて草が生えているのが分かります。

新しく建てられたものと較べると20年の歴史を感じます。

御正宮の付近は伊勢湾台風の被害を受けていないため、参道の中にも思わず見上げてしまうような大木が生えています。

五十鈴川御手洗場から参道に戻り、第二鳥居をくぐります。鳥居の先に見えるのは神楽殿で、お札やお守りの授与を求める人たちが並んでいるのが見えます。

※神楽殿の横を通って御正宮に向かいます。

お札やお守りの授与は参拝の後にしましょう。

※ここで神楽殿が混んでいる場合は、お札の授与は先にお願いしておいて参拝してから受け取った方が良いかもしれません。

また、第二鳥居をくぐってすぐ右に曲がる道がありこちらへ進むと別宮の風日祈宮がありますが、こちらも後ほどまわることにします。

そのまま直進して御正宮に向かいます。

何も知らずに歩いていると想像できませんが、この辺りまでは伊勢湾台風でほとんどの木々がなぎ倒されたそうで、確かに巨木は見かけません。

ここから先には思わず見上げてしまうような巨木が見られるようになります。

 

こちらが新御敷地に建てられている御正宮、来月の遷宮後はこちらに参拝することになります。