月夜見宮

月夜見宮は月夜見尊(つきよみのみこと)と月夜見尊荒御魂(つきよみのみことのあらみたま)が祀られています。
外宮の宮域外の別宮は月夜見宮のみで、月夜見宮の宮域内には高河原神社があります。

参拝時間内は神職の方が常駐されていて、外宮が混雑している時期でもこちらは静かですので気軽に質問できる状態でした。
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大楠が手水舎のそばにあり、目を引きます。
何か変だと思ってよく見ると主幹がないようです、参拝者は皆この木の前で歩みを止めて眺めていきます。
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この角度からだと主幹が無くなっているのがよく見えます。
外宮にも大きなきがありますが、この後参拝した内宮にも普段目にすることのない巨木が沢山あり、多くの人が触っている姿を目にしました。
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高河原神社
境内の北側にある堀は江戸時代までは宮川で、ここは高河原といわれた土地だったそうです。
神明造ですがこちらは萱葺ではなく板葺でした。
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DSC02664社殿の左側にある焼けた楠の下に祀られている石と狐ですが、「 地元の方々が祀ったから、 よくわからない。」ということでした。

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伊勢神宮(外宮から神路通を通って月夜見宮へ)

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外宮の北御門参道を出て右に向かえば表参道に戻れますので、内宮に向かう方は右に向かって外宮前のバス停に向かいましょう。
ここでは、内宮に向かう前に、北御門参道を出てまっすぐに進み、月夜見宮に向かいます。
月夜見宮までは、ゆっくりと歩いて徒歩10分弱くらいでしょう。
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途中で伊勢市駅方面に向かう道路と別れていますが、月夜見宮に向かうには左側に道を進みます。
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月夜見宮まで300mの表示が出ています。

神路通(かみじどおり)

ここからは神路通という通りになり、夜、月夜見宮の神様が白馬に載って豊受大神宮のもとへ通う道とされ、夜はこの道を通るのを避け、現在も道路の真ん中を人が歩かないようにしている通りです。
神社の参道も真ん中も神様が通る道なので避けて歩きましょう。
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人通りの少ない静かな道です。
月夜見宮まで少しの間ですがこの道をゆっくりと歩いてみましょう。
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この道沿いの家には、「ここは神路通」と書いた札がかかっています。
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神路通のいわれについて書かれています。
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道沿いの家にはみな、「ここは神路通」の札がかかっています。
地域で大事にしていることがうかがえます。
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神路通の提灯と札がかかっている家も多くみられます。
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石柱の立った邸宅がありここを通った時には何の事かわかりませんでしたが、見過ごすわけにはいきません。
古今伝授の古今は古今和歌集のことで、古今和歌集の解釈を、口伝、切紙、抄物により秘伝として師から弟子に伝えたもののようで、
この石柱に書かれているのは、古今伝授の創始者である東常緑(とうつねより)を祖にして、学者や歌人などの才人を出した家柄ですという意味のことのようです。
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しめ縄も各家にかかっていますが、これはこの通りに限ったことではありません。
伊勢では、1年中しめ縄をかけておくそうで、多くの家や会社でしめ縄が見られます。
しめ縄は、以前は11月ごろから制作していたそうですが、しめ縄を製作する人が減ったため、今では1年中つくらないと間に合わないくらいだそうです。
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神路通を抜けると月夜見宮に到着です。
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はここを右折すると伊勢市駅に向かうので、月夜見宮参拝後に内宮に向かう時にはここを通って駅前まで戻ることにします。

外宮忌火屋殿 御厩 北御門参道

正宮、多賀宮、土宮、風宮の参拝を済ませたら、時間に余裕があれば帰り道は神楽殿の手前で左に曲がって忌火屋殿、御厩等を見て北御門参道から出てみましょう。
北御門参道を出てすぐに右に曲がれば、すぐに表参道の入り口に行けます。

更に余裕があれば北御門参道を出て直進すれば、神路通を通って宮外にある別宮の月夜見宮に行けます。

余談ですが、北御門参道を出てすぐにトイレがありますが、ペーパーは備え付けられていないので、持参していなければ中の自販機で購入する必要があります。

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こちらは「忌火屋殿」
禊をした神職の方たちが、木を擦り合わせて火を起こし、上御井神社(一般の立ち入りはできません)の井戸で自分の影が水に映らないようにして組み上げた水を使い、神饌(神様のお供物を)作る場所だそうです。
神饌を運ぶ儀式が1500年前から伊勢湾台風の被害にあった時も1日も欠かさず毎日毎日続けられているというのはすごいことだと思いました。

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御厩〈みうまや〉
神馬(しんめ)が2頭飼育されている場所ですがこの時はいませんでした。
神馬は、毎月1日、11日、21日の3度、菊花紋章の馬衣をつけて神前に見参するそうです。

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北御門参道から出た所で振り返ってみました。
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夜間参拝禁止時間が表示されています。

下御井神社

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下御井神社(しものみいのじんじゃ)
正面からの写真は避けたほうがよいと聞いたことがあるので、斜めからの撮影です。

ガイドブックには載っていないことも多いようですし、並んでいた方も何だかわからないまま並んでいる方ばかりでしたが、この神社の中には井戸があるそうです。

今は外宮には神饌を調理する忌火屋殿が北御門参道沿いにありますが、明治時代までは別に多賀宮の忌火屋殿があり、多賀宮の御饌の御料水のために設けられていた井戸が下御井神社となったそうです。

現在は、神饌を調理したり神事に使用する御料水は、上御井神社(かみのみいのじんじゃ 一般の立ち入りは禁止です。)の水を使い、下御井神社は予備の井戸とされていますが、これまで上御井神社の水が涸れたことはないそうです。

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並んでいる皆さんはこの先に何があるのかわからずに話し合っていました。
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それでは、また、風宮の横を通って帰ります。
この後、そのまま内宮に向かうには、来た通りの表参道を戻るか、北御門参道を出て直ぐに右に向かって外宮前のバス停に向かいましょう。
今回は神楽殿の手前で左折して北御門参道から出て、敷地外の月夜見宮に参拝してから内宮に向かいます。

外宮別宮-風宮

土の宮の次に参拝する風宮は、先ほどから多賀宮と土宮に向かう途中で近くを通り過ぎてきたので探すまでもありませんが、土宮参拝後に後ろを振り向くと左前方に見えます。

DSC02594風宮は風の神様で、風と雨の順調をお祈りする農業に関する神様ですが、元寇の際に2度の神風を起こしたのが風宮とされ、以降は護国の祈願対象となっています。
また伊勢湾台風で神宮の参道の木々がなぎ倒された際も、神宮では倒木のために風宮の茅葺屋根のみが壊れたそうで、自らが受け入れ他の社を守られたといういわれもあるお宮だそうです。

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風の宮
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お宮のすぐ隣には、正宮や他の別宮と同様に式年遷宮の御敷地があり、ここにも小さな祠があります。

次は土宮の左手にある小道を通って下御井神社に行ってみます。